現場での仕事の忙しさや厳しさを痛感すると、いつまで現役で働き続けられるのかと疑問に思ってしまうことがあるでしょう。看護師として活躍できる期間はわずかしかないのではないかと考えて、必死に頑張ろうと努力する人も大勢います。しかし、その結果として無理を続けてしまい、体調を崩したり心身ともに疲弊してしまったりして退職する人も多いのです。
頑張ってキャリアアップをしていかなければ将来には働けなくなる、というプレッシャーを感じすぎ、自分の限界を越えてしまったことが失敗に繋がっているのです。定年まで働くことができている看護師の多くは決して無理を重ねていません。かえって無理をせずに地道に働こうと考えた人ほど、長く働くことができているのが実情です。キャリアアップを急いでしまうと常にプレッシャーの下で働かなければならず、息をつく間もなくなってしまいます。そのうちに疲弊してしまうのは必然であり、キャリアを優先したがために、働くことを諦めてしまうという結論に達してしまうのです。
長く働き続けるためには、定年まで地道に働いていくという意識を持って、自分の能力の向上を急がないことが大切です。現場経験を積んでいけば、着実に能力は高まるので焦る必要はありません。しかし、日々少しだけ無理をするようにすると、他の人よりも能力が速やかに身についてやりがいができるでしょう。それがキャリアアップにつながっていくので、長く続けられる範囲で無理をする、という意識を持つことが大切です。